食品メーカーのキユーピーはこのほど、同社公式サイト内の食育コンテンツ「食生活アカデミー」に、教員向けのページを新設した。家庭科の教科書と内容をリンクさせるなどして、「つくる・食べる」「からだと栄養素」「食生活のぎもん」「食べものとSDGs」「自由研究」の5つのテーマで、解説記事やワークシート、動画などの豊富なコンテンツを公開している。
同社によると、教員向けの研修会で子どもたちの食生活の課題を聞いたところ、「毎日お昼を菓子パンで済ませてしまう生徒がいる」「カレーなど給食で出された料理が、何からできているのか分からない生徒が多い」などの、食への関心の低下を懸念する声が多く寄せられたという。また、企業に対して動画などの授業で使えるデジタルコンテンツの充実を求めるものもあった。
こうした学校現場の課題やニーズに応えるため、今回新設された教員向けページ「教育関係者・保護者のみなさまへ」では、学習指導要領や小学校家庭科や中学校技術・家庭(家庭分野)の教科書に基づきながら、同社の独自の知見を交えたコンテンツを用意。卵料理など、子どもでも簡単にできる料理を紹介した「つくる・食べる」をはじめ、栄養についてイラストで解説した「からだと栄養素」やクイズ形式などを用いた「食生活のぎもん」、食を通じて探究的な学びにつなげる「食べものとSDGs」や「自由研究」といったテーマごとに、動画やワークシートなどの多種多彩な資料が掲載されている。
コンテンツは今後も順次拡充させていく予定。「教育関係者・保護者のみなさまへ」は、同社の「食生活アカデミー」のHPで確認できる。