2022年に法務省の人権擁護機関で新たに救済手続きを開始した人権侵犯事件のうち、13.3%が学校におけるいじめであったことが3月24日、同省人権擁護局の取りまとめで分かった。人権相談の件数全体に占める学校におけるいじめの割合は、3.7%だった。
法務省によると、22年に新規人権救済手続きを開始した人権侵犯事件は7859件で、21年よりも722件減少。そのうち、学校におけるいじめは1047件(前年比122件減)だった。人権相談の件数は全体で15万9864件あり、そのうち学校におけるいじめは5885件だった。
人権擁護機関が救済措置を講じた事例では、小学生が同級生から吃音をからかわれるなどのいじめを受け、不登校になったという保護者からの相談を受けて調査した結果、担任が被害児童から複数回にわたり相談を受けていたにもかかわらず、校長に報告していなかったことが判明し、学校に対していじめによる被害防止を要請したケースや、小学校で同級生が乱暴な行為をしているという保護者からの相談に対して、学校に調査をしたところ、学校も対応をしており、相談した保護者にも説明する意向があったことから、保護者と学校の調整に入ったケースなどがあった。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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