障害のある7~19歳のスポーツ実施率 22年度は減少

障害のある7~19歳のスポーツ実施率 22年度は減少
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 7~19歳の障害のある人で、週に1日以上スポーツをしているのは3人に1人程度と、減少していることが3月24日、スポーツ庁の2022年度「障害児・者のスポーツライフに関する調査研究」の結果で明らかとなった。障害のある人の週1日以上のスポーツ実施率は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で20年度は減少したが、21年度は大幅に増加。22年度は21年度と比べると減少したが、コロナ禍前の19年度と比べれば増加している。

 調査は昨年12月5~12日にインターネットで実施。障害のある当事者または同居する家族に障害児・者がいる人が、その人の状況について回答した。計7093人が答え、このうち7~12歳は391人、13~19歳は492人だった。

 7~19歳の人に着目すると、運動やスポーツを週に1日以上実施した割合は35.3%で、前年度よりも6.5ポイント減少。同様に、年1日以上は64.0%(前年度比9.1ポイント減)、週3日以上は16.1%(同2.8ポイント減)で、いずれも減少していた。男女別にみると、男性の方が実施率が高い状況が続いている。

 週1日以上の運動・スポーツ実施率を障害種別にみると▽肢体不自由(車椅子必要) 21.6%▽肢体不自由(車椅子不要) 24.2%▽視覚障害 38.0%▽聴覚障害 43.7%▽音声・言語・そしゃく機能障害 54.9%▽内部障害 44.5%▽知的障害 42.1%▽発達障害 46.3%▽精神障害 29.4%。

 過去1年間に運動・スポーツを行った人に、どのような運動・スポーツをしたかを尋ねたところ、回答が多かったものでは、ウォーキング(35.2%)や散歩(ぶらぶら歩き)(27.3%)などがあった。運動・スポーツを行っている施設では「通学している小・中・高等学校」(31.3%)が最も多かった。

 昨年3月に策定された第3期スポーツ基本計画では、施策目標として学校体育以外の障害者の週1回以上のスポーツ実施率を、成人で40%程度、若年層は50%程度に、年1回以上のスポーツ実施率を成人で70%程度、若年層で80%程度に引き上げることを掲げている。

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