学校現場での日本語教育を支援するため、大阪教育大学はこのほど、渡日して間もない子どもの日本語コミュニケーションを支援する「アプリで にほんご ―がっこうに いこう―」を開発したと発表した。アプリの検証を行うため、トライアル校の募集も開始し、トライアル校にはアプリを一定期間、無償提供する。
同学は2021年からエヌ・ティ・ティラーニングシステムズとアプリの共同開発に着手。教員・日本語指導支援員が渡日して間もない子どもと対話しながら、日本語教育の教材として使用することを想定し、1~2時間を1ユニットとして10日間で終わる構成としている。小学校低学年くらいの年齢の子どもが使用することを前提に、「いい、だめ」「おなじ、ちがう」など、相手に自分の考えを伝えるための発話練習や、雑巾がけのイラストを使用した設問など、日本独自の学校文化も学べるようになっている。
また、子どもが居住する地域の方言に変更することもでき、日常的に使う語彙(ごい)や音声に対応させている。
同学では、アプリの検証を目的に、5月から来年3月まで無償提供する小学校などを4月28日まで募集している。詳細は「アプリでにほんご」トライアル事務局のメール=nihongo-daikyo-nttls-ml@nttls.co.jpへ。