5月5日の「こどもの日」から始まる「児童福祉週間」の実施に先立ち、こども家庭庁は4月24日、子供の健やかな成長・発達を願うこいのぼり掲揚式を実施した。厚労省が1958年から行ってきた恒例の行事で、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で4年ぶりの開催となった。こども家庭庁裏のビル前の広場に都内の保育園児が集まり、小倉将信こども政策担当相ら参加者と力を合わせてロープを引いた。こいのぼりが高く揚がると、園児たちから大きな歓声が上がった。
掲揚式には、小倉担当相、渡辺由美子こども家庭庁長官のほか、東京都中央区立十思保育園の園児16人、ぽけっとランド明石町保育園の園児13人、大相撲3月場所優勝力士の霧馬山関、東京海洋大学客員教授のさかなクン、日本鯉のぼり協会の渡辺要市会長らが参加した。
また、「児童福祉週間」標語の最優秀作品受賞者となった兵庫県の竹島一輝(いつき)さんも参加し、小倉担当相から表彰が行われた。竹島さんの「小さなて みんなではぐくみ 育ててく」という標語について、小倉担当相は「ちょうど岸田(文雄)首相も、子育て当事者だけではなくて、独身の方も子育てを終えられた方も、みんなで子育てに温かい社会を作っていくということを申し上げている。その大きな意味を込めていただいた、素晴らしいスローガンだと思っている」と述べた。
小倉担当相は子供たちに対し、「皆さん方の力でこいのぼりは高く揚がった。でも、まだ泳いでいない。(こいのぼりは)向かい風で泳ぐ。皆さんも保育園の中で、ちょっと大変だな、ということがあるだろう。でも、その大変なときにがんばったら、この向かい風で泳ぐコイのように、より大きくなれる」と語り掛けた。