新型コロナウイルスが5類感染症に移行された5月8日、これからも体の免疫力を低下させないように意識してもらおうと、東京都江戸川区立二之江小学校(大須賀慎一校長、児童435人)の6年生の子どもたちに向けて、免疫ケアについて学ぶ授業が行われた。子どもたちは「油断すると逆にかかりやすくなるので、免疫ケアを学んだ方がいい」と、気を引き締めていた。
授業は体育の保健領域の一環として、6年生全クラスの合同で行われた。最初に、授業者で6年2組担任の兼田優教諭が、今日から新型コロナウイルスが5類に移行されたことを伝える新聞記事を紹介。「感染対策はこれから個人の判断になっていく。今はマスクをしている人もしていない人もいる。学校では4月からマスクを外してもいいということになっているが、今まで以上に自分たちの健康について意識していかないといけない」と呼び掛けた。
その上で、「体育」の授業向けにキリンHDが開発した免疫ケアの教材を活用し、子どもたちが普段から気を付けている健康に関する取り組みをビンゴゲーム形式で確認。解説動画を見ながら、免疫の仕組みや免疫を高めることにつながる習慣づくり、乳酸菌の効果などを学んだ。
授業を受けた子どもたちは最後に、「新型コロナウイルスがインフルエンザと同じ扱いになったけれど、健康に過ごすためには免疫ケアが大事だと思った」「新型コロナウイルスが5類に移行されるこのタイミングで、みんな油断して、大丈夫だろうとうがいなどをしなくなると、逆にかかりやすくなるので、免疫ケアを学んだ方がいいと思う」「世界にはいろんな病気があって、今後、新型コロナウイルスのような病気が出ても対策ができるように、免疫ケアが必要だ」などと意見を発表し合った。
兼田教諭は「学校としては熱中症のリスクなどがないときは、無理にマスクを外させるといった指導はしていない。4月になってマスクを外していいと言ったら、喜んだ子もいたが、やっぱりまだ怖いという子もいたし、思春期でマスクを外すのが恥ずかしいと感じている子もいる。教師もマスクを外して教育活動をしているので、外してもいいという意識は全員が共有できている。6年生なので、今日の学びを下級生に伝えることもできると思うし、家庭でも免疫ケアについて話題にしてもらえたら」と話す。