こども家庭庁は6月6日、こども子育てにやさしい社会づくりのための意識改革の一環として、同日から「こどもまんなかマーク」の一般投票を開始すると発表した。小倉将信こども政策担当相は同日の閣議後会見で、「こどもまんなか社会の実現に向けて、意識改革の取り組みを展開するにあたり、共通のマークを作成して、こども家庭庁が直接イベントなどで使用するとともに、こどもまんなか社会の趣旨に賛同いただいた自治体や民間にも広く使ってもらうことで、取り組みの輪を広げていきたい」と述べた。
こども家庭庁ではこどもまんなか社会の実現に向けて、5月2日に「こどもまんなか応援」プロジェクトを開始。その趣旨に賛同した人は誰でも「こどもまんなか応援サポーター」になることができる。今回、サポーターが考える「こどもまんなかアクション」を実践したり、その内容を発信したり、地域社会に広く参加を呼び掛ける際や、同庁が関連する活動を実施する際などに使える「こどもまんなかマーク」を策定する。小倉担当相は「打ち出したいメッセージを率直に表示しつつ、こどもにも分かりやすく、覚えやすいもの」という4案を会見で示し、投票を呼び掛けた。投票はオンラインもしくは郵便で、投票期間は6月6日から同30日まで。投票についてはこども家庭庁のホームページで確認できる。
同庁では、「こどもまんなかマーク」の投票を開始するとともに、今月12日にはこどもや子育てに優しい社会づくりに関する、子育て当事者に対するニーズ調査を開始する予定。また、7月下旬には、同庁のこどもまんなか広場でキックオフイベントを開催する。「こどもまんなかマーク」の投票結果についても、同イベントで公表される予定だとしている。
このほか、小倉担当相は「8月にはこども霞が関見学で、こども家庭庁として初めて出店し、大臣室をこどもたちに開放する取り組みなども行う予定だ。こどもたちにこども政策を身近に感じてもらえるような取り組みも進めていきたい」と述べた。