米粉パンを活用した食育事業 都内全公立小中学校でスタート

米粉パンを活用した食育事業 都内全公立小中学校でスタート
定例記者会見で米粉パンを活用した食育事業について話す小池都知事(東京都提供)
【協賛企画】
広 告

 東京都の小池百合子都知事は6月9日の定例記者会見で、今月から都内全公立小中学校で米粉パンを活用した食育事業をスタートさせると公表した。学校給食で米粉の使用量が市販品より多い米粉パンを活用するほか、米粉パンに合うメニューや事例などを各学校へ紹介するなどする。小池都知事は「日本は瑞穂の国なので、お米をもっと活用すべき。これを機に、日本の食文化や生産地への理解を深めてほしい」と話した。

 米粉パンを活用した食育事業は、食育月間の6月から都内の全公立小中学校で開始される。小池都知事は「日本の食文化・生産地への理解を深める食育の取り組みだ」と話し、具体的には学校給食で米粉の使用料が市販品より多い「米粉いっぱいパン」などの国産食材を活用したり、米粉パンに合うメニューや食育取り組み事例などを都が各学校へ紹介したりする。

 昨年度から都内21の公立小中学校で、「米粉いっぱいパン」などの国産食材を給食に活用した取り組みを先行的に実施しており、子どもたちからは「お米からパンができるんだ!」と驚きの声が上がるなど、好評だったという。小池都知事は「日本は瑞穂の国で、お米をもっと活用すべきだと考えている。購買力のある東京から進めていきたい」と強調。「学校での取り組みが国家的なものになるよう支援していく」と力を込めた。

 同事業について都教委の担当者は「米粉パンを取り入れる頻度などは、各学校がそれぞれの給食の計画の中で決めていく。都教委としては、活用事例などを示しながら、米粉パンを活用した食育事業を広げていきたいと考えている」と話している。

広 告
広 告