カンボジアの教員養成校に道路敷設を――。教員志望の学生が多く在籍している神戸市外国語大学総合文化コースの岡本義裕准教授のゼミでは6月15日から、カンボジアの教員養成校の環境改善プロジェクトの一環で、学校周辺の道路整備費を集めるためのクラウドファンディングを始めた。資金が集まれば秋には工事が着工されるという。
岡本准教授は2019年度から国際協力機構(JICA)の「草の根技術協力事業」でカンボジアの教育の質を改善するチームリーダーを務めており、カンボジアのコンポントム小学校教員養成校(PTTC)への教育支援に携わりながら、岡本ゼミの学生が現地の学生とオンラインで交流したり、PTTCの教官が来日した際に意見交換したりしてきた。
その中で、PTTCの周辺の道は舗装されておらず老朽化が進んでいることや、寮の老朽化が深刻なことを知り、学生が中心となって「カンボジア教員養成校環境改善プロジェクト」を立ち上げることになった。
21年度には、寮の再建を目指してクラウドファンディングを実施。目標の300万円には届かなかったが、集まった資金はその費用の一部に充てられた。
2回目となる今回は、敷地内のコンクリート歩道敷設のため、100万円を目標に行う。詳細はクラウドファンディングサイト「READYFOR」の専用ページで確認できる。期間は7月31日までで、資金が集まれば、現地が乾季を迎える11月ごろには工事が始まる見込み。