将来の夢は「安定した毎日を送る」がトップとなる一方で、日本の将来について7割近くが不安を抱いているなど、やや悲観的な見方をしている高校生が多いことが7月25日、ソニー生命保険が行った「中高生が思い描く将来についての意識調査」で明らかとなった。その一方で、将来、子どもが欲しいと考えている高校生は6割に上っており、家庭第一の生活をしたいという割合も半数を超えた。
4回目となる今回の調査は、6月8~14日にかけて、全国の中学生200人、高校生800人にインターネットで行った。
10年後の自分自身の将来について「どちらかといえば不安」「不安」と答えた割合は中学生で45.0%、高校生で48.6%。同様に、10年後の日本について「どちらかといえば不安」「不安」と答えた割合は中学生が71.0%、高校生が67.9%だった(=グラフ)。
将来の夢について複数回答で尋ねたところ、中学生では「好きなことを仕事にする」(44.0%)が最も高く、次いで「安定した毎日を送る」(42.5%)、高校生では「安定した毎日を送る」(46.1%)、「好きなことを仕事にする」(45.4%)の順だった。
将来、子どもが欲しいということに「非常にあてはまる」「ややあてはまる」と答えた割合では、中学生が49.5%、高校生が60.6%で、高校生になると子どもを欲しいと考える割合が増えた。ライフスタイルについても尋ねたところ、将来、家庭第一の生活をしたいということに「非常にあてはまる」「ややあてはまる」と答えた割合は、中学生で46.0%、高校生で55.8%と、いずれも、仕事第一の生活をしたいということに肯定的な割合を大きく上回った。
政府の少子化対策の重点課題で最も優先的に取り組んでほしいことを挙げてもらうと、中高共に「仕事と家庭の両立支援と働き方の見直し」が最も高く、中学生で25.0%、高校生で26.3%に上った一方、「分からない」も2割程度を占めていた。