過疎地の教育活性化へタッグ 越境教育エコシステムを創出

過疎地の教育活性化へタッグ 越境教育エコシステムを創出
「越境教育エコシステム」の創出に向けた包括的パートナーシップの内容(地域・教育魅力化プラットフォーム提供)
【協賛企画】
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 県外から生徒を受け入れたり、探究学習を支援したりすることで高校を活性化させる取り組みをしている「地域・教育魅力化プラットフォーム」と、人口が少ない過疎地域の中高生に、地域と連携した通学型の学習支援などを行っている「あしたの寺子屋」は8月16日、中高生の「越境教育エコシステム」の創出に向けた包括的パートナーシップを締結したと発表した。両法人の取り組みに関わっている高校生を対象に、探究学習のプラットフォーム運営や、地方で教育に携わる人を対象にしたネットワーク構築などを目指す。

 過疎化、少子化が進む地域では、高校の小規模化も進んでおり、生徒数の減少に伴い、教職員や部活動の数なども制約が生じていることから、学校と地域、全国の学校同士をつなぎ、オンラインなども活用しながらさまざまな教育資源を組み合わせ、出会いや交流を促進していくネットワークをつくることが課題となっている。

 こうした問題意識を踏まえ、過疎化・少子化が進む地方の教育現場を軸に活動してきた両法人は、より連携を深めながら中高生たちの「越境教育エコシステム」を創出するため、協業に乗り出した。

 具体的には、全国の小中学生を対象に、他の都道府県の高校に進学できる制度があることや実際に受け入れを行っている地域を知ってもらう短期宿泊体験プログラム、こうした地方に暮らす中高生がさまざまな人材や情報と出会うサマースクールを近く実施。将来的には、両法人の取り組みに関わっている高校生に挑戦と出会いの場を提供する越境・探究のプラットフォームを運営したり、地域連携コーディネーターや公営塾運営などのナレッジを共有する地方の教育関係者向けのネットワークを構築したりすることも視野に入れている。

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