子どもを休ませるべき? 不登校支援団体がチェックリスト

子どもを休ませるべき? 不登校支援団体がチェックリスト
チェックリストの画面(キズキ共育塾提供)
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 夏休み明けに子どもがしんどそうなとき、保護者が学校を休ませるべきか判断するための参考になればと、不登校の子どもを対象に個別指導をしている「キズキ共育塾」は8月22日、SNSのLINEから利用できる「学校休んだほうがいいよチェックリスト」を制作した。チェックリストは精神科医の松本俊彦・国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部部長が監修。無料で利用できる。

チェックリストの画面(キズキ共育塾提供)
チェックリストの画面(キズキ共育塾提供)

 毎年、夏休みが終わり2学期が始まる頃になると、学校に行くのがつらいと感じる子どもや不登校になる子どもが増える傾向にある。その際に注意しなければならないのは、不登校になることよりも、保護者や教員が無理に学校に通わせようとして、子どもが「過剰適応」してしまうことだという。過剰適応によって心理的な負担をかけた結果、うつ病や自殺未遂などのリスクにつながることもある。

 これまでもフリースクールなどには、保護者から子どもが休みたいと訴えてきたときに、休ませるかどうかを判断するための客観的な基準がほしいという声が上がっていた。こうした声を受けて不登校支援団体の協力の下で開発されたこのチェックリストは、不登校の予兆となる20項目の子どもの様子について、保護者が「はい」か「いいえ」を選択していくと、状況に応じた回答が返されるようになっている。

 チェックリストは8月23日からホームページよりアクセスすることができ、LINEに「友だち登録」をすると無料で利用できる。

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