中学校の修学旅行はシンガポール 東京都港区が来年度から

中学校の修学旅行はシンガポール 東京都港区が来年度から
iStock.com/Jui-Chi Chan
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 生徒に異文化を直接体験して国際理解を深めてもらおうと、東京都港区は9月1日、区立中学校の3年生で実施する修学旅行の行き先を来年度からシンガポールにすると発表した。港区によると、全ての公立中学校で海外への修学旅行を実施するのは都内では初めてだという。

 港区では2007年度から、夏休み期間中に希望する区立小中学校の児童生徒がオーストラリアでホームステイや現地校に体験入学する「港区小中学生海外派遣」を実施したり、区立小学校で1年生から「国際科」の授業を週に2時間、区立中学校で「英語科国際」の授業を週に1時間実施したりするなど、英語によるコミュニケーション能力の育成に力を入れている。その集大成として、10校ある区立中学校の3年生が行く修学旅行を国内から海外にすることにした。

 対象となるのは、特別支援学級を含む区立中学校の3年生約760人で、来年6~9月に3泊5日の日程でシンガポールを訪れる。英語を活用した体験ができることや時差が小さく、飛行機での移動時間も比較的少ないこと、日系企業が多く治安が安定し、事故発生時の緊急対応の体制も整備されていることなどからシンガポールが選ばれた。

 事業費は約5億1272万円を予定しているが、各家庭の負担は従来の国内での修学旅行の個人負担の費用である7万5000円程度に収まるよう、今後調整していくという。

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