いじめに起因する事件が2022年に176件起きていたことが9月15日、警察庁が毎年公表している「少年の補導及び保護の概況」で明らかとなった。校内暴力事件は593件発生しており、小学生の増加が目立った。
前年と比べ37件増加したいじめに起因する事件のうち、いじめによる事件は167件、いじめの仕返しによる事件は9件発生していた。いじめに起因する事件の児童生徒の検挙・補導人員は▽小学生 77人(前年比13人増)▽中学生 86人(同5人減)▽高校生 60人(同17人増)。
被害に遭った児童生徒の相談状況を複数回答でみると、「保護者に相談した」は76.0%、「教師に相談した」は49.7%、「警察等の相談機関に相談した」は20.8%だった。
校内暴力事件を校種別でみると、▽小学生 190件(同31件増)▽中学生 337件(同5件減)▽高校生 66件(同20件減)――で、小学生は2年連続で増加した。
校内暴力事件のうち、教師に対する暴力事件は175件で、前年に比べ21件減少。内訳は▽小学生 32件(同2件増)▽中学生 133件(同22件減)▽高校生 10件(同1件減)。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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