男性・男児のための性暴力被害者ホットラインを開設 内閣府

男性・男児のための性暴力被害者ホットラインを開設 内閣府
閣議後会見でホットラインについて説明する加藤担当相
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 内閣府男女共同参画局は、性犯罪・性暴力の被害に遭った男性や男児およびその保護者のための臨時相談窓口として「男性のための性暴力被害ホットライン」と「男の子と保護者のための性暴力被害ホットライン」を9月22日に開設すると公表した。専門的な知見を有する相談員が、相談内容に応じて相談者が居住する地域の専門機関を紹介するなどの支援を行う。加藤鮎子こども政策担当相は9月19日の閣議後会見で「性被害や性暴力は性別に関わらず誰でも被害に遭うことがある。性暴力の被害に苦しんでいる男性や男の子がこのホットラインに相談することで、それぞれに必要なサポートを届けていきたい」と述べた。

 性暴力は年齢や性別を問わず生じ得るが、特に男性や男児は被害に遭っても被害の深刻さを認識しにくかったり、相談をためらったりすることなどが指摘されている。このため、7月に取りまとめられた「こども・若者の性被害防止のための緊急対策パッケージ」では、相談・被害申告をしやすくする強化策の一つとして、男性・男児のための臨時相談窓口を開設するとされ、準備が進められてきた。

 同事業の実施期間は9月22日から12月23日まで。「男性のための性暴力被害ホットライン」(受付:毎週土曜日の19時から21時)と「男の子と保護者のための性暴力被害ホットライン」(受付:毎週金・土曜日の16時から21時)が開設される。いずれも専門的知見を有する相談員が相談を受け付け、支援を受けられる機関などの情報を提供する。

 同事業について、加藤担当相は「性暴力は決して許されることではなく、防いでいかなければならないことだ。被害に遭われた方は、相談をちゅうちょしてしまうこともあるかもしれないが、このホットラインでは専門的な知見を持った方々が寄り添ってサポートしてくれる。ぜひ安心して相談してほしい」と話した。

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