実用英語技能検定(英検)を実施している日本英語検定協会は9月29日、現行の準2級と2級の間に新たな級を導入すると発表した。新設される級は高校2年生レベルの英語力の習得を客観的に測れるようにする。同協会では2025年度からの開始を目指して開発を進めていく。
英検の準2級は高校1年生、2級は高校卒業の時点で取得することを目標にしたレベル設定をしてきたが、受検者の声やデータから、準2級と2級の間には高い壁があり、5級から準2級までは各級の合格までに要する期間が約1年間なのに対し、準2級合格者が2級に合格するのは2年近くかかっていることが分かっていた。そこで、高校生の学びに合わせ、高校2年生にふさわしい英語力が身に付けられているかを客観的に測る級を準2級と2級の間に設けることにした。
新級は、従来型に加え、コンピューターを使って1日でスピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの4技能を測る英検S-CBTに対応。25年度からの開始を目指す。2500点満点で、英語の語学力を評価する国際基準であるヨーロッパ言語共通参照枠 (CEFR)で自立した言語使用者(Independent User)とされるB1、B2レベルに近付きつつあることを証明し、学習者の意欲や自信を高めることにつなげる。