埼玉県戸田市は10月4日、ふるさと納税を活用したクラウドファンディング「戸田市未来の学び応援プロジェクト」をスタートした。目標金額は500万円で、プロジェクト型の学びや部活動の地域移行、誰一人取り残されない学校づくりなど、学校現場から出てきた“未来の学び”を実現させるために支援を募る。
「戸田市未来の学び応援プロジェクト」は、これまでの教育・学校の当たり前を問い直し、学校主体で夢のある学校改革や、教育委員会による産官学連携の下での教育改革の提案を実現する事業で、2022年度からスタートした。同年度は500万円の支援が集まり、メタバース美術館の構築(戸田第二小学校)や、プロジェクトアドベンチャーの実施(戸田南小学校)など、各校のさまざまな実践での活用が進んでいる。
今回集まった寄付金は、来年度からの事業実施に活用される予定。すでに、「プロジェクト型の学習で、子どもたちの『やってみたい!解決したい!』の実現を支援するプロジェクト」(戸田第一小学校)や、「農業や酪農を通して、子どもの主体性や人間力を育む動植物とともに暮らす学校を目指すプロジェクト」(笹目小学校)、「すべての子どもに対して最適な支援や指導を目指すプロジェクト」(喜沢小学校)、「『一斉型の研修』から『個別最適な研修』へより効果的な教員研修の在り方を問い直すプロジェクト」(戸田中学校)などの提案が各校から出てきている。
同市教委の担当者は「本市教委公式noteでも順次その様子を発信していくが、寄付金を生かした実践で各校が変わっていっている」と話す。ふるさと納税を活用したクラウドファンディングは来年3月31日まで受け付けており、同プロジェクトのふるさと納税サイトから申し込みができる。