「学校外の居場所がない」約3割 子どもが不登校経験の保護者

「学校外の居場所がない」約3割 子どもが不登校経験の保護者
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 学校外の居場所がない子が約3割━━。不登校専門のオンライン教室「夢中教室WOW!」を展開するワオフルは10月5日、子どもが不登校・行き渋りの経験を持つ保護者を対象に行ったアンケート調査の結果を公表した。それによると、夏休み明けの9月、学校に登校することに対して「学校に行きたくない」「腹痛を訴える」など、何らかのサインを示した子は約半数だった。また、約3割が「学校外で定期的に通っている場所はない」と回答した。

 「夢中教室WOW!」はNPO法人キーデザイン「お母さんのほけんしつ」の協力を得て、子どもが不登校・行き渋りの経験を持つ保護者を対象に「夏休み明けの子どもの行き渋り調査」を実施。236人の保護者が回答し、小学生から大学生まで251人の子どもについての回答が集まった。調査期間は9月15~27日。

 夏休み明けの9月、学校に登校することに対して何らかのサインを示した子どもは約半数だった。複数選択で「学校に行きたくないと伝えてきた」が32.9%、「体調不良になった(腹痛、頭痛、食欲不振、朝起きられない)」が21.8%、「不安定なことが多い(かんしゃくや突然泣き出すなど)」が17.5%と続いたが、不登校期間が長期化していることで「特に気にしていない」との回答も41.7%だった。

 また、子どもの学校への関わり方については、複数選択で「ほとんど・まったく行かない」が51.2%と半数を超えた。その他、「日によって、気分によって全然違う」が21.4%、「登下校を保護者と一緒にしている」が17.9%、「普段の学校は行かないが、参加したい行事のみ行く」が15.9%、「別室登校している(保健室や図書館など)」が13.9%、「行きたい授業のみ行く」が13.5%などと続いている。

 「学校外で定期的に通っている場所(月に複数回以上)」については、32.1%が「定期的に通っている場所はない」と答えたように、学校外の居場所がない子どもが一定数いることが分かった。一方、「習い事(塾含む)」が32.1%、「適応指導教室、教育センター」が16.7%、「オンラインの場(家庭教師、塾、カウンセリング)」が14.3%、「フリースクール、フリースペース」が13.1%などだった。

 保護者が学校や教育委員会・民間機関に求めることの自由記入では、「授業は受けたいが、人が怖いので、オンラインで授業配信をして欲しい」「子どもの居場所、親の会など苦しくても自分で探さなければ、情報を得られなかった。居場所マップが出来ていたら、どんなに心が救われただろうと感じる」「学校・教育委員会には、不登校のことを学んで受け入れて、教育機会確保法やCOCOLOプランのことを身近なことに感じてほしい」などの意見があった。

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