コロナ禍で遊びも内向きに 東京都こどもモニターが回答

コロナ禍で遊びも内向きに 東京都こどもモニターが回答
iStock.com/scaliger
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 コロナ禍によって、子どもたちの遊びが、自宅で動画を視聴するなど内向きなものになっている可能性が10月6日、東京都が行った「こども都庁モニター」の第1回アンケートから浮き彫りとなった。家から近くにある遊び場として、屋内で遊べる場所やボール遊び、スポーツができる場所、年齢に応じて楽しめる遊びができる場所などのニーズが高いことも分かった。

 東京都では今年度から「こども都庁モニター」を選任し、都政に関するアンケートを実施している。初めてとなる今回のアンケートでは、7月3~11日に、0~2歳の未就学児の保護者、3歳以上の未就学児の保護者、小学校低学年、小学校高学年、中学生、高校生年齢相当のモニター計1128人が回答した。

コロナ禍による遊び方の変化

 子どもに対して、コロナ禍で遊びにどんな変化があったかを複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「動画視聴やゲームをする時間が増えた」で58.9%、次いで「自宅で遊ぶことが多くなった(外で遊ぶことが少なくなった)」(51.2%)や「友達と遊ぶ機会が減った(一人で遊ぶ、兄弟姉妹のみと遊ぶなど)」(46.9%)、「感染症対策で人数制限しているなど、遊びに行ける場所が減った」(42.0%)などが挙がった。自由記述では「学校で、人と手をつないだりくっつく遊び、密になる遊びがダメと言われるので、そういう遊びができなくなった」(小学校低学年女子)や「公園で集まって遊ぶと怒られたから公園に集まりづらくなった」(小学校高学年男子)などの声が寄せられた。

 全ての回答者に、家から近く日常的に生きやすい場所にどんな遊び場があるといいかも複数回答で聞いた。その結果、最も高かったのは「屋内で遊べる場所」の65.6%で、次いで「ボール遊びやスポーツができる場所」(62.4%)や「年齢に応じて楽しめる遊びができる場所」(62.0%)などが続いた。

 また、野外の手作りの遊び場であるプレーパークについて行ったことが「ない」と答えたのは61.4%と6割を占め、そのうち68.7%が「プレーパークの存在を知らなかった」と答えるなど、認知度の課題が浮かび上がった。

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