離島の中学生をコーチが指導 オンラインバスケ部が公開練習

離島の中学生をコーチが指導 オンラインバスケ部が公開練習
動きのポイントについてオンラインで指導を受ける生徒ら(左画面、Zoomで取材)
【協賛企画】
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 土日の部活動の地域移行を見据え、オンラインを活用して離島の中学生に対して部活動の選択肢を広げようと、沖縄県渡嘉敷村立渡嘉敷中学校で、地元のプロバスケットボールチーム「琉球ゴールデンキングス」が協力した「オンラインバスケ部」の活動が行われている。10月22日にメディアに公開された練習会では、生徒はオンラインでさまざまなアドバイスをもらいながら、シュートの習得に取り組んだ。

 全校生徒数が30人の同中では現在、部活動がバドミントン部しかなく、部活動が選べない状態が課題となっていた。そこで、渡嘉敷村は昨年度から近畿日本ツーリストと協力して、eスポーツやダンス部などのオンライン部活動を試行的に実施。今年度は同村の地域スポーツクラブ活動体制整備事業を同社が受託し、生徒のニーズなどを踏まえ、新たにバスケットボールとバドミントンでオンライン部活動を実施することになった。

 9人の生徒が参加を希望した「オンラインバスケ部」は、10月の土日のいずれかに同中体育館で2時間程度の練習を複数回設定。ゴールデンキングスが運営に携わる沖縄スポーツアカデミーのキングスバスケットボールスクールのコーチらが、同県沖縄市にある沖縄アリーナからオンラインでつないで指導にあたった。また、通信環境の技術面ではNTTe-Sportsがサポートし、画面上にその場から手書きで書き込める機能を使ってアドバイスや指示をする試みも始まった。

 10月22日の活動では、沖縄アリーナにキングスU18の須藤春輝選手がスペシャルゲストとして登場し、須藤選手の動きを見本にしたり、コーチから助言をもらったりしながら、生徒らはバスケットボールの基本的なシュートの技の一つであるレイアップシュートを身に付けようと練習に取り組んだ。

 参加した中学2年生の男子生徒は「練習でできるようになったことがたくさんある。他の島でも同じような活動が広がって、交流できるといい」と感想を話した。

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