不登校生徒の支援が高校でも課題となる中、教員のいない自宅での同時双方向型の遠隔授業や、学びの多様化学校(不登校特例校)のみで認められているオンデマンド型の通信教育(添削指導、面接指導と試験による教育)を、全日制・定時制高校でも36単位を上限に可能とする制度改正について、文科省は10月26日、パブリックコメントの募集を開始した。
現状の学校教育法施行規則などでは、同時双方向型による遠隔授業を、卒業要件の74単位の半分未満に当たる36単位を上限に認めているが、受信側に教員がいることを求めていた。これに対し、中教審のワーキンググループ(WG)では、不登校の生徒に対してより柔軟に学びの機会を確保するよう提言されていた。
こうしたWGの提言を踏まえ、文科省は36単位を上限に、教員のいない自宅でも同時双方向型の遠隔授業を受けられるようにするほか、自宅などでオンデマンド型の通信教育(一部、対面指導が必要)を受けることも可能とする。
パブリックコメントは、専用のウェブフォームで11月24日(必着)まで受け付けている。意見募集要項、省令案などはe-Govのウェブサイトで確認できる。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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