過去1年間に4人に1人程度の学生が何かしらのボランティアに参加しており、参加していない学生の半数以上が今後、ボランティアに参加したいと考えていることが11月10日、日本財団ボランティアセンターの意識調査で分かった。過去1年間に参加したボランティア活動の分野では「子供を対象にした活動」が最も多かった。
調査は2017年以来、2回目で、10月6~11日に、18~26歳の大学生、大学院生、専門学校生など1万人にスマートフォンのSNSアプリを使って行った。
ボランティアに興味があると答えた学生は62.2%で、前回調査の61.4%とほぼ同じ程度の割合だった。過去1年間にボランティアに参加したことのある学生は24.7%で、前回調査と比べて2.4ポイント減少したが、ボランティア活動に参加したことのない学生のうち、57.5%は今後、ボランティアに参加したいと答えていた。
この1年間に参加したボランティア活動の分野を複数回答で尋ねると、最も多かったのは「子供を対象とした活動」で42.1%、次に多かったのは順に「スポーツ・文化・芸術・学術に関係した活動」(23.3%)、「まちづくりのための活動」(22.8%)、「自然や環境を守るための活動」(20.1%)などだった。
ボランティア活動をサポートするのに必要だと思うことを複数回答で聞くと、「交通費の補助」(68.1%)や「宿泊費の補助」(66.6%)、「食事の提供」(64.5%)などがあった。
参加したボランティア活動で得られたことを複数回答で挙げてもらったところ、「さまざまな人との交流ができた」(59.4%)や「人の役に立てた」(56.1%)、「新しい体験ができた」(51.3%)は5割を超えた。
自身が感じている幸福の程度を10点満点で付けてもらったところ、7点以上を付けた割合は「ボランティアへの興味あり、活動あり」では70.7%だったのに対して、「ボランティアへの興味なし、活動なし」は64.2%にとどまるなど、ボランティアへの興味や参加経験があるほど、主観的な幸福度が高い傾向にあることも示された。