大学生の就職内定率、10月時点で74.8% 回復傾向続く

大学生の就職内定率、10月時点で74.8% 回復傾向続く
iStock.com/itakayuki
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 来春に大学などを卒業する学生の今年10月1日時点での就職内定率が、前年同期より0.7ポイント上昇して74.8%となり、コロナ前の水準に迫る高い割合となったことが、文科省と厚労省が11月17日に公表した調査で明らかになった。

 10月時点での大学生の就職内定率は、男子・女子とも3年連続で上昇し、男子は73.9%、女子は75.8%となった。一方、短大(女子のみ調査)は39.9%で、コロナ前を超える高い水準だった前年同期より6.0ポイント低下した。

 大学生の文理別に見ると、文系は75.0%(前年同期比1.5ポイント上昇)、理系は73.7%(同2.9ポイント低下)。地域別では関東地区の就職内定率が最も高く82.8%(同1.5ポイント上昇)、北海道・東北地区が60.7%(同3.3ポイント低下)と最も低かった。

 今回の調査対象者は国公私立大学、短大、高等専門学校、専修学校の計112校(大学5690人、専修学校560人)で、今後12月と来年2月、4月の就職内定率を調査する予定。文科省の担当者は「10月の内定率が低下した短大などを中心に、今後の状況を注視していきたい」と話している。

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