薬物を周囲で使用・所持している人、していた人を知っている知人がいる18歳前後の若者が7.3%いることが11月21日、日本財団が行っている18歳意識調査で分かった。高額な報酬の代わりに犯罪行為などをさせられる、いわゆる「闇バイト」と思われる求人を見たことがあると答えた若者も5.9%おり、若年層が違法薬物や闇バイトにアクセスできてしまう状況が浮かび上がった。
調査は17~19歳の男女計1000人に、10月30~31日にインターネットで実施。違法薬物による学生の逮捕やSNS上で実行犯を募集する特殊詐欺や強盗事件が起きたことを受け、トピックの一つとして、薬物や闇バイトなどの違法行為について身近に感じるかを複数回答で尋ねた。
薬物については、79.0%が「身近に感じたことはない」と答えていたが、「周囲で使用または所持している/していた人を知っている人がいる」は7.3%、「自身の周囲で使用または所持している/していた知人がいる」は3.8%、「薬物の使用に誘われたことがある」は1.5%と、薬物が身近なところにある人も一定数いた。
闇バイトについても、78.7%は「身近に感じたことはない」と答えていたが、「闇バイトと思われる求人を自身が見たことがある」(5.9%)や「闇バイトと思われる求人を見たという話を知人から聞いたことがある」(2.4%)、「自身の周囲で関与している/していた知人がいる」(1.7%)、「周囲で関与している/していた人を知っている知人がいる」(1.4%)、「闇バイトに誘われたことがある」(1.3%)など、闇バイトの存在を見聞きしている人も少なからずいることが分かった。