保育所に勤務する職員の8割が肩のコリやはりに悩まされている――。そんな保育現場の実情が12月13日、保育所を運営する㈱さくらさくみらいと、医薬品の製造・販売を行うピップ㈱の調査で浮かび上がった。子どもの抱っこやおんぶなどの仕事が体の負担になっている可能性が高く、肩のコリに限ると事務作業の負担も大きいことが分かった。
調査は10月2~13日に、「さくらさくみらい」の保育所に勤務する保育士、栄養士、調理師、看護師に対してウェブアンケートフォームを使って実施。652件の回答を得た。
最近1年以内の身体のコリやはりについて複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「肩のコリ、はり」の80.1%、次いで「首のコリ、はり」で68.7%だった。コリやはりを感じる頻度では「毎日」が58.8%、「2~3日に1回くらい」が22.7%を占めた。
回答者の自由記述から体の負担となる業務を項目別に分類すると▽抱っこ、おんぶ 44.5%▽中腰の姿勢、かがむこと 16.1%▽重い荷物を運ぶ時 16.1%▽事務作業 14.3%――などが挙がったが、肩コリに限定すると「抱っこ、おんぶ」(40.5%)に次いで「事務作業」(32.5%)が多かった。