政策に当事者の声を反映 都のこども未来アクション2024

政策に当事者の声を反映 都のこども未来アクション2024
こどもの声を反映させてバージョンアップした「こども未来アクション2024」=東京都提供
【協賛企画】
広 告

 東京都は2月1日、こども政策にこども自身の視点を取り入れてバージョンアップさせた「こども未来アクション2024」を策定した。多様なこどもの意見を踏まえ、都の来年度予算案では、フリースクールに対する支援や高校、都立大学などの授業料の実質無償化などを盛り込んでいる。

 こどもの実態や声を聞く取り組みとして、東京都では今年度、1200人のこどものモニターから各局の施策について意見を聴取する「こども都庁モニター」を始めたほか、さまざまなこどもの居場所でのヒアリングなどを重ね、約1万8000人のこどもの意見を集めた。

 「こども未来アクション2024」では、こうした意見がどのような形で政策に反映されたかを図解している。

 例えば、都の来年度予算案では、フリースクールに通う小中学生に対し、利用料の助成制度を創設したり、こどもに応じたサポートプランを作成するなど、こどもの視点に立った取り組みをしているフリースクールに対し、体験活動や安全対策、スタッフの研修経費の支援などを行ったりすることを新規に始めるが、これらはフリースクールにいるこどもたちから、フリースクールを誰にとっても学びや居場所の選択肢としてほしいという意見や、フリースクールへの支援を求める声があったことを受けて具体化された。

 また、さまざまなこどもたちの話から、進学などで家庭の経済的な問題についての悩みを抱えていることが浮き彫りになったことが、都立・私立を問わず、所得制限を撤廃した高校の授業料の実質無償化や、都立大学などの授業料の実質無償化などに乗り出すことにつながった。

 近日中に東京都では、「こども未来アクション2024」の小学生向け、中高生向けの解説資料も作成する。

広 告
広 告