こども・若者の意見を政策に反映させるため、こども家庭審議会基本政策部会の下に設置された「こども・若者参画及び意見反映専門委員会」の第4回会合がこのほど、オンラインを併用してこども家庭庁で開催された。ヒアリングする省庁における「こども若者★いけんぷらす」の活用状況や、地方自治体との連携などについて報告があり、高校生や大学生を含む委員が意見を交わした。
会議終了後に行われた事務局の説明によると、今回の会合では、こども家庭庁の担当者らがこれまで「こども若者★いけんぷらす」を活用した所感を報告。こどもや若者が集まる児童館や児童養護施設などに職員が出向いて行われた意見聴取について、「施設の職員に言われて参加してくれた子や、たまたま遊びに来ていただけの子など、出向く型の活用により、もともと政策に興味がなさそうなこどもたちの声も聞くことができた」と話し、これまで対面やオンライン、チャット、アンケート、出向く型など、いけんぷらすの全てのツールを活用したことで「こども・若者が意見を言いやすい方法や環境を選んでもらうことができた」と説明した。
また、参加したこども・若者からは「意見を聞いてくれて、それに対してコメントを丁寧に返してくれてうれしかった」「しっかりフィードバックをしてくれた」などの感想や、「時間が足りずに、私の意見に対する委員の意見がカットされてしまった。全ての意見を聞けるように余裕を持った時間設定をしてほしい」という要望もあったという。
こうした報告に対し、委員からは「出向く型は、こどもたちが普段過ごしている場なので、意見も言いやすくなるのではないか」「意見が結実することは難しくても、『意見を聞けて良かった』という行政側の思いをこどもたちにフィードバックすることが重要」「日常的に意見を集約するような場があって、こども・若者の関心を探すことができれば、今後、関係省庁のテーマ設定もしやすくなるのではないか」といった意見やアイデアが上がった。