地域移行が本格化する部活動の指導者育成に向けて、日本スポーツ協会(JSPO)は2月6日、神奈川県、桐蔭横浜大学と連携することを発表した。桐蔭横浜大学が実施する「地域部活動指導者資格認定プログラム」をJSPO公認コーチングアシスタント集合研修として承認することで、同プログラムを修了し、希望すれば所定の手続きによってJSPO公認コーチングアシスタント資格を取得できるようになる。
この資格は、JSPO公認スポーツ指導者資格のうち、基礎的な資格に区分されるもので、講習の内容は要件を満たせば開催団体独自の内容を加えたり、開催形態をアレンジしたりすることが認められている。
桐蔭横浜大学が行う「地域部活動指導者資格認定プログラム」は、神奈川県の公立中学校の部活動の地域移行に向けた方針を踏まえて実施するもので、①地域部活動指導者に必要とされる学校部活動指導者としての基礎講座②①を踏まえ現場で指導経験のある人を対象にした指導者としての資質をブラッシュアップする講座③より学術的な視点から、部活動指導を捉える内容の講座――に分かれる。各講座はいずれもオンラインで12時間、キャンパスでの学びが8時間の計20時間で設計され、①と②に加え、自主学習を5時間受講すると、JSPO公認コーチングアシスタント資格の申請が可能になる。さらに③も修了した人には、履修証明が交付される。
プログラムは3月と8月の年2回の開講を予定しており、今年3月に同学の学生を対象にしたプログラムの試行を行った上で、8月には一般の受講生も募集する。プログラム修了者は神奈川県が運営する部活動の指導者の広域的な人材バンクである「かながわ地域クラブ活動指導者データベース」への登録をサポートすることも想定している。