東京都教育委員会は2月15日の定例会で、昨年11月に実施した2023年度の中学校英語スピーキングテストの結果を明らかにした。受験者全体の平均スコアは65.2で、22年度(60.5)より4.7ポイント上昇した。また、スコア分布も22年度と比べて段階別評価A・Bの割合が上昇していた。
都教委によると、23年度の受験者数は7万1205人。23年11月26日に行われた本試験会場は都立学校188会場、民間会場などが39会場と、22年度よりも30会場ほど試験会場を増やし、生徒らの負担を減らした。また、機器の不具合などで60人が再試験の対象となったと明らかにした。
平均スコアは65.2と22年度より4.7ポイント上昇。スコアの分布は▽100~80(段階別評価A)が25.3%(22年度16.8%)▽79~65(同B)が29.2%(同25.6%)▽64~50(同C)が26.0%(同31.4%)▽49~35(同D)が11.9%(同16.9%)▽34~1(同E)が6.5%(同8.3%)▽0(同F)が1.1%(同0.9%)だった。22年度と比べ、段階別評価A・Bの割合がそれぞれ上昇し、C~Eは減少している。
教育委員からは「前回よりもスコアが上がってきたことは喜ばしいことだ。しっかりと全員が一定の力を付けられるようにしてほしい」「高校との接続についてもさらに支援してほしい」といった要望が上がった。都教委の担当者は「スピーキングテストのスコアレポートに、それぞれに適した教材のリンクを貼るなど、子どもたちが継続して学んでいけるようにしている。高校での指導につなげることも、さらに推進していく」と説明した。
都の中学校英語スピーキングテストは来年度から「ブリティッシュ・カウンシル」が新たな事業者となる。使用する機器が更新されるため、現中学1・2年生の生徒や保護者に対し、動画やリーフレットなどで周知を図っていくとしている。