「note」で学校の魅力を発信 岩手と埼玉の高校生が交流

「note」で学校の魅力を発信 岩手と埼玉の高校生が交流
「note」を活用した情報発信について、社員から話を聞く生徒ら=撮影:藤井孝良
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 SNSの「note」を活用して学校の活動を積極的に発信している岩手県立遠野高校の生徒らがこのほど、社会見学の一環で東京都千代田区にあるnote本社を訪れた。生徒らは同社の社員から働き方やより効果的な記事のポイントなどを学んだ後、埼玉県飯能市に移動し、「note」で情報発信をする埼玉県立飯能高校の生徒と交流した。

「note」での発信を縁に飯能高校と遠野高校の生徒による交流会も開かれた=提供:飯能高校
「note」での発信を縁に飯能高校と遠野高校の生徒による交流会も開かれた=提供:遠野高校

 「note」は、文章や画像などで構成される記事を投稿できるSNSで、岩手県は2022年に同社と連携協定を結び、全ての県立高校で「note」を活用した情報発信に力を入れている。県立高校が発信した「note」の記事から優れたものを表彰する「いわて高校魅力化PRアワード」で、遠野高校が大賞に輝いたことがきっかけで、この日の社会見学が実現。実際に「note」で記事を執筆している同高の生徒3人が同社のオフィスを訪問した。

 生徒らは同社のオフィスや収録などが行われるイベントスペースを見学した後、同社の社員と「note」の活用について意見交換。同社の社員から記事を執筆する際のポイントを学びながら、実際に「何を」「誰に」「どうなってほしくて」「どう伝えるか」を意識した記事のアイデアを考えた。

 記事を執筆するときには、普段から丁寧な言葉遣いを心掛けつつ、高校生が書いているブログのような雰囲気になるように意識しているという同高2年生の佐々木琶音(はのん)さんは「これからも『note』をどんどん使って、今日教えてもらったことも取り入れながら、世界中の人に発信する記事をつくっていきたい」と意気込んだ。

 引率の齋藤耕子教諭によると、当初は教員を中心に「note」で学校の活動を発信していたが、他校で生徒が記事を執筆している事例もあり「学校の魅力は高校生の目線で発信するのがいいのではないか」と考え、佐々木さんたちに声を掛けたという。その後、佐々木さんらは同高が取り組む探究学習「新遠野物語創造」の活動紹介や、生徒会長でもある佐々木さんが連載している「会長のひとりごと」など、さまざまな記事を頻繁に更新し、地域だけでなく全国から活動が注目されるようになった。

 同社見学後は、同じく「note」で情報発信を行っている飯能高校探究部との交流会も行われた。

【訂正】2枚目の写真の説明文で「提供:飯能高校」とあったのは正しくは「提供:遠野高校」でした。訂正し、お詫びします。

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