いじめが起因の事件が292件 前年比116件増、警察庁集計

いじめが起因の事件が292件 前年比116件増、警察庁集計
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 2023年にいじめに起因する事件が292件発生し、前年より116件も増加していたことが3月14日、警察庁が発表した「令和5年における少年非行及び子供の性被害の状況」で分かった。校内暴力事件も大幅に増えていた。

いじめに起因する事件の推移
いじめに起因する事件の推移

 いじめに起因する事件のうち、いじめによる事件は274件、いじめの仕返しによる事件は18件起きていた。検挙・補導されたのは404人だった。区分別にみると▽小学生 125人(前年比48人増)▽中学生 189人(同103人増)▽高校生 90人(同30人増)――で、中学生の増加が目立つ。

 罪種別でみると、暴行が102件で最も多く、次いで傷害(60件)、児童買春・児童ポルノ(46件)などだった。インターネットを利用したものは69件あった。

 被害を相談した子どもは301人で、前年と比べて118人増加した。そのうち、学校の教員に相談したのは39.9%だった。

 23年に起きた校内暴力事件は784件で、前年と比べて191件増加した。区分別にみると▽小学生 237件(前年比47件増)▽中学生 429件(同92件増)▽高校生 118件(同52件増)。

 教員に対する暴力事件は243件で、前年と比べて68件増加した。区分別にみると▽小学生 45件(前年比13件増)▽中学生 189件(同56件増)▽高校生 9件(同1件減)。

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