4月に行われる春の全国交通安全運動に合わせ、警察庁は3月28日、2019年から23年の5年間で小学生が死傷した歩行中の交通事故のうち、3人に1人は登下校中に起きていたと発表した。警察庁では、交通安全教育を推進したり、通学時間帯の保護・誘導活動を強化したりする。
警察庁の発表によると、19~23年の小学生の交通事故は、低学年ほど歩行中に起きている割合が高く、高学年になるほど自転車に乗っているときの割合が高くなる。
小学生について、歩行中の交通事故による死者・重症者数のデータを詳しくみると、低学年の方が高学年よりも多く、最も多かったのは2年生だった。6月にピークを迎え、登下校中に起きているのが36.8%と最も高かった。特に、下校時間帯である午後3時台から午後5時台にかけて多くなる傾向にあった。法令違反等別では「違反なし」を除くと「飛び出し」(34.5%)が最も高く、次いで「横断違反」(16.7%)が続いた。
春の全国交通安全運動で警察庁は、子どもや保護者に対する交通安全教育の推進や通学時間帯の保護・誘導活動を強化。自転車に乗る際のヘルメット着用の促進や悪質違反者の取り締まりなどに取り組む。