いじめ防止対策推進法の対象に幼稚園を含める是非について、政府は4月12日、議員立法であることから、その必要性を含めて国会で議論すべき問題だとする答弁書を閣議決定した。現在のいじめ防止対策推進法で対象としているのは小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校、特別支援学校で、幼稚園や特別支援学校幼稚部は含まれていない。
立憲民主党の鈴木庸介衆院議員の質問主意書に答えた。
質問主意書では、いじめや暴力行為の低年齢化が顕著となっており、幼稚園では子どもの発達に大きな差があるため、いじめや暴力行為に発展することも多いと指摘。幼稚園におけるいじめや暴力行為の実態把握についてや、いじめ防止対策推進法の対象に幼稚園を含める必要性などについて、政府の見解を求めた。
これに対し答弁書では、幼児の行動をいじめや暴力行為として扱うことについては慎重に考える必要があるため、幼稚園におけるいじめや暴力行為の実態を政府として把握することはしていないとし、幼稚園をいじめ防止対策推進法の対象にすべきかは、議員立法であることを踏まえ、その必要性を含めまずは国会で議論すべき問題だとした。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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