児童養護施設などで過ごす子どもたちの権利を守るため、神奈川県は4月9日、社会的養護の必要な子どもたちの意見形成や意見表明を支援する「かながわ子どもの声センター」を設置すると発表した。「意見表明等支援員」が児童養護施設などに訪問して、子どもたちの思いや願いを聞き取り、その内容を支援に反映していく。
同センターは県の福祉子どもみらい局子どもみらい部子ども家庭課に設置され、社会福祉士や臨床心理士などの資格を持ち、研修を受けた12人の「意見表明等支援員」が配置される。支援員は児童養護施設や児童自立支援施設、児童心理治療施設、里親家庭、県が所管する一時保護所などを訪問し、そこで暮らしている子どもたちと面談しながら、生活面で困っていることや悩み、改善してほしいことなどを丁寧に聞き取っていく。
県内に3カ所ある一時保護所には月に2回、それ以外の施設などには年に2回訪問することを計画している。センターでは4月中旬ごろから各施設への支援員の訪問を始める予定で、子どもたちの意見は施設などとも共有し、個別の支援策や施設の運営面での改善などにつなげていく。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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