社会的養護の子どもの声を聞く 神奈川県がセンター設置

社会的養護の子どもの声を聞く 神奈川県がセンター設置
iStock.comm/SeventyFour
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 児童養護施設などで過ごす子どもたちの権利を守るため、神奈川県は4月9日、社会的養護の必要な子どもたちの意見形成や意見表明を支援する「かながわ子どもの声センター」を設置すると発表した。「意見表明等支援員」が児童養護施設などに訪問して、子どもたちの思いや願いを聞き取り、その内容を支援に反映していく。

 同センターは県の福祉子どもみらい局子どもみらい部子ども家庭課に設置され、社会福祉士や臨床心理士などの資格を持ち、研修を受けた12人の「意見表明等支援員」が配置される。支援員は児童養護施設や児童自立支援施設、児童心理治療施設、里親家庭、県が所管する一時保護所などを訪問し、そこで暮らしている子どもたちと面談しながら、生活面で困っていることや悩み、改善してほしいことなどを丁寧に聞き取っていく。

 県内に3カ所ある一時保護所には月に2回、それ以外の施設などには年に2回訪問することを計画している。センターでは4月中旬ごろから各施設への支援員の訪問を始める予定で、子どもたちの意見は施設などとも共有し、個別の支援策や施設の運営面での改善などにつなげていく。

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