この春に小学校入学の子どもたちが将来就きたい職業で、「教員」は13位、「保育士」は10位だったことが、ランドセルなどに使われる人工皮革を製造・販売するクラレがこのほど発表したアンケート結果で分かった。男女総合のランキングで「保育士」がトップ10に入ったのは、今回が初めてとなる。
アンケートは同社の人工皮革を用いたランドセルを購入した人を対象に実施し、男女2000人ずつの子どもとその保護者4000人の回答を基に、将来就きたい職業をランキングにしたもので、子どもに対してのアンケートは1999年以降、毎年実施している。
その結果、男女総合で1位は「ケーキ屋・パン屋」(12.2%)、2位は「警察官」(10.1%)、3位は「スポーツ選手」(8.9%)の順だった。「保育士」(2.9%)は10位、教員(2.6%)は13位だった。9位の「研究者」(3.1%)と「保育士」は男女総合のランキングを取り始めた3年前の調査以降、初めてトップ10入りした。一方で、近年子どもたちに人気だった「YouTuber」(2.5%)は今回、14位に沈んだ。
男女別にみると、男子では1位が「スポーツ選手」(16.2%)、2位が「警察官」(15.9%)、3位が「消防・レスキュー隊」(10.6%)で、「教員」(1.1%)は19位だった。女子は「ケーキ屋・パン屋」(21.3%)が調査開始以来26年連続で不動の1位をキープ。2位は「芸能人・歌手・モデル」(12.4%)で、3位には「保育士」(5.6%)が入った。「保育士」は前回調査では8位で、今回大きく順位を上げた。