高校現場の「総合的な探究の時間」をサポートするため、福島大学教育推進機構「地域×データ」実践教育推進室はこのほど、福島県教育委員会の支援を受けて高校での「探究」をサポートする動画を公開した。県内の高校に行ったアンケートを基に、「問いの立て方」や「資料の探し方、読み方」などのテーマを取り上げ、授業や高校生の自主学習に活用できるようになっている。
推進室が昨年、県内の高校に対して実施したアンケートでは、回答した教員の半数以上が「探究」を指導する上で「探究方法の指導」に課題を感じていることが分かった。この結果を踏まえ推進室では、教員が課題に感じている内容に対応した①探究の意義②探究の流れ③問いの立て方④資料の探し方、読み方⑤オープンデータの使い方⑥先輩の「探究」インタビュー――の6本の動画を作成。推進室の公式YouTubeチャンネルで公開した。
動画はいずれも10分程度で構成されており、⑥では福島大学の学生が登場し、自身が高校生の頃に取り組んだ「探究」について語るなど、「探究」がどんなことに役立つかや、あらゆるテーマに共通して知っておきたい「探究」のスキルなどを学ぶことができる。動画は今後も要望に応じて追加していく予定だという。
合わせて推進室の公式サイトに「探究」の特設ページをつくり、これらの動画に加え、資料やデータ検索サイトをまとめたリンク集も公開している。