グーグルが新パッケージ発表 GIGA端末の更新時期を前に

グーグルが新パッケージ発表 GIGA端末の更新時期を前に
会見するグーグル・フォー・エデュケーションの杉浦営業統括本部長=撮影:川嶋千恵
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 GIGAスクール構想で2019年度以降に整備された1人1台端末が更新時期を迎える「第2期」(24~28年度)に向け、グーグルは4月23日、都内で記者会見を開き、教育機関向けにさまざまな支援策を盛り込んだ新たなパッケージを提供すると発表した。10秒以内で起動し、1日中バッテリーが持続する端末のほか、管理者向けツールの提供や、自治体への導入サポートなどを行う。

 グーグルはこれまで、学習と校務で使える端末「クロームブック」とクラウド型教育用プラットフォーム「グーグル・ワークスペース・フォー・エデュケーション」を提供し、約4割のシェアがある。初期に端末を整備した自治体は今年度にも更新時期を迎えることから、10秒以内で起動でき、1日中バッテリーが持続する端末の提供を開始する。

 また、新たに端末の管理者向けに「グーグルGIGAライセンス」を有償で提供する。セキュリティー対策や自動更新の機能が使えるほか、端末の利用状況や学習過程を可視化するダッシュボードのテンプレートも含まれる。

 他にも、GIGAスクール構想の第2期に向けたサポートとして、クロームブックの導入を検討している自治体に実機を貸し出したり、導入のための環境構築を無償でサポートしたりするほか、導入した教育機関には、現場での研修を無償で実施する。また、第2期に導入するクロームブック端末のほか、第1期で使用した端末についても無償で回収・処分を行うサポートをするという。

 記者会見でグーグル・フォー・エデュケーション営業統括本部の杉浦剛本部長は「第2期に向けて、先生は教えることだけに集中して、ICTのサポートについてはクラウドで一元化してしまい、現場での作業は限りなくゼロに近い環境を作るというのが喫緊の課題だ」と話した。

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