東京都港区は今年度から、全区立幼稚園に英語のネイティブティーチャーを週3回派遣する事業をスタートさせた。都内で初の取り組みとなり、幼児期から小中学校につながる国際理解教育の基礎を培うことを目的としている。
同区では国際人育成に向け、小学校では週2時間の「国際科」の授業を、中学校では週1時間の「英語科国際」の授業を実施。加えて、今年度からは全区立中学校でシンガポールへの修学旅行を実施するなど、独自の取り組みにより子どもたちの英語でのコミュニケーション能力を育成してきた。
こうした取り組みを幼児期にも取り入れようと、2022年度から高輪幼稚園で、23年度からは麻布幼稚園でもネイティブティーチャーによる週1日の英語による活動を試行的に実施してきた。同区の担当者によると「実施した園の子どもたちが英語に興味を持つなど、良い効果が出ていた」と言う。
そこで、今年度からは区立幼稚園の全12園に拡大し、英語のネイティブティーチャーを週3日、1日6時間派遣する。指導計画に基づいた英語による活動を実施するほか、普段の遊びの中でもネイティブティーチャーと関わる機会を設けるとしている。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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