こども食堂に1年以上参加しているこどもは、他人もある程度信頼できると感じるようになる傾向にあることが5月15日、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえなどが行った調査で明らかとなった。こども食堂への参加回数の多さや参加期間の長さと、こども食堂への安心感の高さやこども自身の社会性の高さとの間に相関関係があることが、データとして浮かび上がってきた。
調査は沖縄県と堺市にあるこども食堂に参加している小中学生を中心としたこどもとその保護者に、2023年7~9月と、23年11月~24年1月の2回に分けてアンケートを実施し、1回目と2回目の調査の回答者をひもづけて、変化を追った。
ひもづけできた116人のこどもの変化を分析すると、4割以上で同じ学校の同じ学年で話すようになった人の数が増え、他人への信頼感や他人への信用も3割近く改善した。
さらに、参加回数が6回以上だと、5回以下のこどもと比べて、こども食堂は安心できる場所であると感じている割合は6.2ポイント、こども食堂に本音を話せる人がいる割合が9.2ポイント、誰とでもすぐに仲良くなれる割合が8.4ポイント高かった。参加期間が1年以上だと、1年未満と比べて、こども食堂に悩みを相談できる人や困ったときに助けてくれる人、本音を話せる人がいる割合や、誰とでもすぐに仲良くなれる、他人もある程度信頼できると感じている割合が増えていた。