車イスリレーを種目に インクルーシブ運動会を提案

車イスリレーを種目に インクルーシブ運動会を提案
車イスリレーに挑戦する子どもたち=提供:日本財団パラスポーツサポートセンター
【協賛企画】
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 運動会の種目に車イスリレーを入れてみては?――。日本財団パラスポーツサポートセンター(パラサポ)は、障害の有無にかかわらず一緒にスポーツを楽しむことを考えるプログラム「パラサポ!インクルーシブ運動会」を打ち出した。新たに校庭や体育館でも使えるスポーツ用車イスを開発し、6月3日から自治体や学校に貸し出しを始める。パラサポでは今後、このスポーツ用車イスを使った車イスリレーや「インクルーシブソーラン節」など、運動会の種目として導入できるプログラムも提案し、各地の運動会などで普及を目指す。

 「パラサポ!インクルーシブ運動会」は、運動会にインクルーシブな種目を導入することで、教員や子どもたちが障害の有無にかかわらず、誰もが参加し、楽しめる方法をみんなで考えるプロセスを通じて、インクルーシブな考え方を体験的に学ぶことにつながる。運動会を参観する保護者や地域住民にとっても、インクルーシブや共生社会を考えるきっかけになると期待される。

 パラサポでは、「パラサポ!インクルーシブ運動会」を実現するにあたって、国内に土の上でも走れるスポーツ用車イスが存在しなかったことから、新たに学校の校庭や体育館でも使えるスポーツ用車イスを制作。今年度中に都道府県・市町村10自治体に10台ずつを配備するほか、希望する自治体や学校に20台分のレンタルも行う。

 このスポーツ用車イスを活用した運動会の種目として、パラサポでは車イスに交代で乗りながらチーム対抗で競走する車イスリレーを勧めている。秋には特設サイトで、多様な子どもたちが一緒に踊れる工夫をした「インクルーシブソーラン節」のプログラムも公開する予定だという。

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