梅雨前線や低気圧の影響で、6月17日夜から18日にかけて沖縄など九州から関東太平洋側の広い範囲で激しい雨が降り続き、文部科学省が18日正午時点でまとめたところ、10府県で131校が休校、110校が短縮授業となった。その後も地域によっては集計が進み、休校、短縮授業の対応を取った学校数は増えている。
同省が18日正午までにまとめた大雨による被害情報によると、休校は、▽神奈川県48校▽静岡県37校▽和歌山県22校――をはじめ、京都府、奈良県、徳島県、愛媛県、高知県の8府県の計131校となり、短縮授業は▽神奈川県51校▽愛媛県24校▽鹿児島県12校――をはじめ、9府県の計110校となった。また、沖縄県では大学の施設に浸水被害があり、公立高校で雨による停電といった建物被害が2件あった。これまでのところ、負傷者などの人的被害は報告されていない。
18日午前は沖縄や西日本太平洋側で大雨となり、東日本でも警戒級の雷雨が予想されたため、静岡県や神奈川県などの関東南部では短縮授業、下校時間の繰り上げの対応を取った学校も多く、休校、短縮授業の学校数は18日正午での集計よりも大幅に増える見込み。
文科省は17日午後、災害情報連絡室を設置し、都道府県教育委員会や国立大学法人、公私立大学に児童生徒、学生の安全確保、文教施設の被害状況の把握、二次災害防止を要請。18日も引き続き、関係機関と連携して全国の学校などの被害把握に努めている。