6月も終わりに差し掛かり、夏休みまで残すところ1カ月ほど。国では来年度の予算編成に向けた動きが始まっている。中教審特別部会が5月に取りまとめた「審議のまとめ」を踏まえ、政府の「経済財政運営と改革の基本方針2024」(骨太の方針)には、教職調整額の引き上げなど、教員の処遇改善に向けた施策が盛り込まれた。盛山正仁文科相は、8月末の概算要求に意欲を示している。ここまでの動向を、厳選した5本の記事で深掘りしていこう。
●まずは中教審の「審議のまとめ」を深掘り
●「審議のまとめ」への反応は?
●財務省の見解は?
●「審議のまとめ」を踏まえた「骨太の方針」の検討の過程は?
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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