顧問の投げた砲丸が見学中の中1部員に直撃 安全確認怠る

顧問の投げた砲丸が見学中の中1部員に直撃 安全確認怠る
iStock.com/herreid
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 富山県上市町教育委員会は7月3日、前日夕方に町立上市中学校で陸上競技部の活動中に顧問の教諭が投げた砲丸が、練習を見学中だった1年生部員の頭部に直撃する事故が起きたと発表した。生徒は救急搬送され、右側頭部の頭蓋骨陥没骨折と判明し、手術を受けた。意識はあり、命に別状はないという。顧問の教諭は安全確認や周囲への声掛けをしないまま砲丸を投げてしまったという。

 町教委によると、7月2日午後3時45分ごろから上市中学校グラウンドの砂場付近で、陸上競技部の別の顧問の教諭が付き添いをして砲丸投げの練習を見ていたが、午後4時35分ごろにもう1人の顧問である20代教諭と交代した。砲丸の指導のため、この教諭が重さ4.5キロの砲丸を投げたところ、左側にそれ、砂場の外側で見学していた2人の部員のうち1人の右側頭部に直撃。生徒はその場で倒れ込んだ。すぐに養護教諭が駆け付け、生徒の様子を確認した上で救急車を要請した。

 搬送先の病院で検査を行ったところ、右側頭部の頭蓋骨陥没骨折と判明し、手術が行われた。生徒に命の別状はなく、現在は一般病棟に移っている。

 この教諭は陸上競技部の顧問になって3年目だが、陸上競技の経験はなかった。事故発生時、顧問の教諭は安全確認をしておらず、注意喚起の声掛けをせずに砲丸を投げてしまったのが原因とみられる。

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