水泳授業中に小4児童が溺れて死亡 中学校のプールで

水泳授業中に小4児童が溺れて死亡 中学校のプールで
iStock.com/Pla2na
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 高知市立南海中学校で7月5日、同校のプールを借りて水泳授業を実施していた同市立長浜小学校の4年生の児童が溺れて死亡する事故が起きた。事故を受けて高知市教育委員会は臨時校長会を開き、今年度の水泳授業を中止する方針を伝えた。

 市教委によると、長浜小ではプールのろ過ポンプが水泳の授業が始まる前の6月4日に故障したことから、今年度の水泳の授業は、3年生までは近隣の小学校で、4年生以上は南海中のプールで実施していた。小学4年生はこれまでもすでに2回、南海中のプールを授業で使用しており、事故が起きた日は、2クラス計36人が、各クラスの担任と教頭の3人による指導を受けていた。

 事故は7月5日午前10時52分ごろに発生。プールサイドの縁につかまりながらバタ足の練習をしていたグループで、1人の男子児童が溺れていることに、近くにいた別の児童2人が気付いた。すぐにプールサイドに引き上げたが、児童は意識がなく、呼吸もしていない状態だった。教諭が心臓マッサージをした後に救急搬送されたが、同日夜に息を引き取った。

 南海中のプールの水深は最大132センチで、長浜小のプールよりも深かった。

 市教委では事故を受けて、同7日に市立学校の校長を集めた臨時校長会を開き、市立小、中、高校、特別支援学校の全てで、今年度の水泳授業を中止する方針を伝えた。市教委では、今後、第三者委員会を設置して事故の検証を行う。

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