昨年以上に厳しい暑さとなることが予想されている今年の夏休み。東京ガス都市生活研究所はこのほど、小学生の自由研究として「保温・断熱」をテーマにした実験のワークシートを作成した。お湯の温かさを保つ方法やグリーンカーテンを作って温度を計測することなどを通して、家庭での省エネや節約について考える機会につなげてほしいと呼び掛けている。
夏の暑さが厳しくなると冷房を使う頻度が増え、どうしても光熱費が高くなってしまうが、保温や断熱の工夫をすることで、光熱費を抑え、省エネに貢献することができる。そのきっかけとして同研究所では、小学3年生以上向けに夏休みの自由研究に生かせる2種類の実験を提案した。
保温の実験では、市販のカップスープなどで使われている同じふたつきの容器を3つ用意し、200ミリリットルずつのお湯を注いで、「ふたをしない」「ふたをする」「ふたをして、タオルでくるむ」のそれぞれの状態で10分後に何度までお湯が下がったかを測り、違いを比較する。氷水を保温性のある水筒に入れるなど、低い温度を保つ方法を考察する応用も考えられる。
断熱の実験では、朝顔やゴーヤなどを植えて、窓辺にグリーンカーテンを作り、グリーンカーテンの表と裏で定期的に温度を計測しながら観察するもので、植物の成長とともに断熱効果が大きくなることを実感できる。グリーンカーテンを作るのが難しい場合は、すだれやよしずを代用してもよい。
実験を通じて、温度が関わる家電製品などに着目し、省エネや節電に向けて意識や行動を変えていくことに自由研究を発展させることもできる。それぞれの実験のワークシートは、同社HPからダウンロードできる。