7月21日から30日にかけてサウジアラビアのリヤドで行われた国際化学オリンピックでメダルを受賞した日本代表の高校生4人が同31日、文部科学省を訪れ、安江伸夫文科政務官を表敬訪問した。4人は表彰状を受け取った後に取材に応じ、「各国代表と交流できていい経験になった」などと大会の感想や将来の抱負などを語った。
今大会には90カ国などから327人が出場し、日本代表として出場した4人はいずれもメダルを獲得した。このうち大沼拓実さん(神奈川県・栄光学園高校3年)と斎藤健太さん(兵庫県・灘高校2年)は金メダルを、飯野拓人さん(東京都・筑波大学附属駒場高校3年)と鈴木亜麻音さん(神奈川県・洗足学園高校3年)は銀メダルをそれぞれ受賞した。
表敬訪問では安江文科政務官から1人ずつ表彰状が手渡された後、彼らの現地での行動などをサポートしたメンターも加わって記念撮影した。安江文科政務官は「代表に選ばれただけでもすごいが、優秀な成績を収めたこととその努力に敬意を表する。これから化学分野のみならず、社会で広く活躍することを願う」と言葉を送った。
表敬訪問の後に4人は取材に応じ、大会の感想や今後の抱負を語った。金メダルを受賞した大沼さんは「他国代表との交流で、趣味と勉強をとてつもないレベルで両立していることをすごいと思った。今後の展望はまだ見えていないが、個人的には化学が一番楽しめると思っている」と述べた。
同じく金メダルを受賞した斎藤さんは「サウジアラビアのイスラム文化や他国代表のいろいろな文化に触れることができて、いい経験をした。将来はサイエンスの分野で先端研究に関わっていきたい」と抱負を語った。