「子どもの権利」 授業でも活用できるサイトをNGOが開設

「子どもの権利」 授業でも活用できるサイトをNGOが開設
「子どもの権利」などについて学べる「あすのコンパス」のサイト(スクリーンショット)
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 日本が批准してから今年で30年となる「子どもの権利」について、子どもたち自身が学び自分らしく進む方向を考えてもらおうと、国際NGOセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンはこのほど、「あすのコンパス」と名付けた子ども向けウェブサイトを開設した。小中高校などの授業でも教員が教材として活用できる内容も掲載している。

 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンによると、こども家庭庁が今春に公表した「子どもの権利」の認知度に関する調査結果では、小学生から高校生で「子どもの権利」についてどんな内容か知っていると答えた人は22%ほどにとどまった一方、子どもや若者の7割近くが国や地方自治体の制度や政策について意見を伝えたいという意欲があることが分かった。サイト「あすのコンパス」は、子どもたちが自分たちに関わる権利について適切な情報を得て意見を形成し、発信していく機会や仕組みを作ろうと制作されたという。

 このサイトでは、「子どもの権利」全般について詳しく学べる教材や学習に使えるワークシート、政府や自治体の取り組みを紹介している。また、「自分と社会・世界」のページでは、緊急人道援助や保健・栄養、子どもの貧困など興味関心がある項目について、記事や動画で学べる仕組みになっている。

 「参加する」と題したコーナーでは、世界各地の紛争地域の子どもたちの教育を守るために活動する「ユースチーム」のメンバーの募集や、気候変動や経済的不平等の問題を解決するために、日本の政策決定者に届けるメッセージや絵などの作品を募集するなど、社会参画を促すためのイベントやキャンペーンなどが紹介されている。

 サイト「あすのコンパス」はこちら

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