オピニオン有識者が選ぶ 2025年の教育キーワード(下)

オピニオン有識者が選ぶ 2025年の教育キーワード(下)
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 2025年が幕を開けた。今年の教育界の動向を見通す上で重要になるキーワードを、「オピニオン」メンバーの有識者8人に3つまで選んでもらい、そのうち最も注目するものについて、選んだ理由を記入してもらった。(下)では、残る4人の回答を紹介した上で、どのキーワードに注目が集まったか、総括してみたい。

澤田真由美氏(先生の幸せ研究所代表取締役)が選んだキーワード

(最も注目したキーワード)

 コミュニティ・スクール

(注目の理由)

 コミュニティ・スクールには、学校のみならず、これからの日本社会を私たち市民がどう作っていきたいのかを考え、体現できる要素が詰まっているため。

 他にも注目しているものが多く、選ぶのに苦労した。どれも密接に関わっている。

庄子寛之氏(ベネッセ教育総合研究所教育イノベーションセンター主任研究員)が選んだキーワード

(最も注目したキーワード)

 教員不足

(注目の理由)

 これを解決しないと何も前に進まないから。

奈須正裕氏(上智大学教授)が選んだキーワード

(最も注目したキーワード)

 DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)

(注目の理由)

 今後の教育における包括的な指針となる概念だと考えるから。

藤川大祐氏(千葉大学教育学部長・教授)が選んだキーワード

(最も注目したキーワード)

 生成AI

(注目の理由)

 教育の在り方を大胆に変えてしまう可能性があるので。

最も注目されているのは「教員不足」

 トータルで最も多くの注目を集めたキーワードは「教員不足」(4人)だった。定期テストが実施できないなど深刻な実態も生じている中、25年も目が離せない課題となりそうだ。

 次いで「学校の働き方改革」「生成AI」「次期学習指導要領」(3人)。いずれも今後、学校や学びの在り方を大きく変えていく可能性をはらんだキーワードが選ばれた。そして「教育DX」「不登校」(2人)への対応も、25年にはさらに踏み込んだ対応が求められそうだ。

 有識者によって見解が分かれた「25年の教育キーワード」。自身でもキーワードを考える上での参考にしていただきたい。

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