私立学校の初年度納付金の平均額 幼小中高で増、受験料も

私立学校の初年度納付金の平均額 幼小中高で増、受験料も
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 私立学校の初年度納付金の一人当たり平均額が、2024年度は2年前と比べて幼稚園、小学校、中学校、高校でいずれも増加していたことが、文部科学省の調査でこのほど明らかとなった。受験料の平均額も、いずれの校種でも増加していた。

 調査は、都道府県の協力により24年度の私立の幼稚園、小学校、中学校、高校(全日制)の入学時の授業料や入学料・施設整備費などの合計額(初年度納付金)をまとめた。幼稚園の場合は、前回調査以降、「子ども・子育て支援新制度」に移行した幼稚園を除いて増減率を算出している。

 その結果、初年度納付金の一人当たり平均額は▽幼稚園 45万3423円(前回調査比3.6%増)▽小学校 90万9697円(同4.3%増)▽中学校 83万4964円(同2.5%増)▽高校 78万460円(同2.8%増)――で、いずれの校種も22年度に行った前回調査と比べて増加した。

初年度納付金の一人当たり平均額
初年度納付金の一人当たり平均額

 文科省によると、初年度授業料が増えた要因として、都道府県への聞き取りからは、光熱費や人件費の高騰、物価高の影響、教育研究環境の充実、学外活動の充実などが挙げられているという。

 24年度の受験料をみると▽幼稚園 3172円(同0.3%増)▽小学校 1万7897円(同3.1%増)▽中学校 1万8605円(同1.8%増)▽高校 1万7306円(同5.4%増)――で、こちらもいずれの校種でも前回調査より増えている。

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