教育スタートアップ企業のRePlayceが運営する「学校」の「HR高等学院」が1月23日、4月の開校を前に都内で発表会を開いた。同校はさまざまな起業家が関わる探究型のカリキュラムが特徴で、定期的な1on1を重ねることで、自分自身のキャリアをじっくり考えていくことを重視する。発表会では、お笑い芸人の小島よしおさんと4月に入学する生徒による「ギャグ探究」のワークショップも行われた。
同校は高校卒業の資格を提携する通信制高校で得られる通信制高校サポート校で、キャリア教育や探究学習のプログラム開発などを手掛けてきたRePlayceで培ったノウハウを生かし、さまざまな企業や起業家から刺激を受けながら、自分自身のキャリアにつながる学びを展開する。年間の半分以上の学習がインタラクティブな探究やPBL(Project Based Learning)で行われるほか、月に2回、生徒との個別面談(1on1)をすることで、生徒の将来に向けた伴走支援をする。
RePlayce代表取締役CEOの山本将裕さんは、高校生の不登校が増えていることを日本の学校教育の課題に挙げた上で、「学校環境が合わなかったり、勉強がはまらなかったりすることが影響している。もっと学校教育に多様な選択があるべきではないかと考え、民間企業として『学校』を立ち上げることにした」と説明した。
発表会の後半に行われた「ギャグ探究」のワークショップでは、3分間で考えたギャグを生徒が披露し、それに対し小島さんがアドバイスをした。
生徒から「何かに挫折しそうなとき、どうやったら頑張れるか」と質問されると、小島さんは、芸人として人気が出るまでの経験談を織り交ぜながら「(自身のギャグの)『ダイジョブ、ダイジョブ』と自分に言い聞かせることが大事。そしてまずは動いてみる。動くと何かが起きるので、挫折しそうになったら動く。それから頼る。頑張ろうとするときは一人で頑張ろうとしてしまいがちになるから、人と話したり、偉人が挫折を乗り越えた話を本で読んだりして、アドバイスをもらうといい」と答え、エールを送った。
【キーワード】
PBL 具体的なプロジェクトに取り組みながら問題解決能力を身に付ける学習活動。問題や課題を発見し、解決していくまでを実際に実践していきながら、その過程でさまざまなスキルや学びを得られる。